Fallen Islandの雑多な記録置き場。脳内妄想垂れ流しにつき、取扱注意。
Mon 16 , 00:07:03
2007/07
「ねえ、キズナ。私、夏目先輩の事が好きなんだ!」
…思えばその瞬間から。
その一言から全ての運命は狂い始めたんだ。
和「で? 智佳子はどうしたいのだね」
智「…え…、いや、その…」
和「相思相愛になりたいんじゃないのか。こう…ネバネバする様な感じの」
智「やだ、和尚! そんな事考えてない…」
和「ぐひひ…「そんな事」とはどんな事かね。ホルモン智佳子」
智「そんな名前で呼ばないで! ねえねえ、キズナ! キズナは協力してくれるよね?」
絆「え? なんだっけ?」
智「もう、またぼーっとしてる。私と、夏目先輩が付き合える様にだよ!」
和「ベトベトか? ヌルヌルか?」
智「和尚は茶化さないで! …ね、キズナ。キズナは夏目先輩とたくさん話もしてるから、色々先輩の事知ってるでしょ?」
絆「うん… 智佳子が、それだけ本当に先輩の事好きなら…」
智「本当!? やったー、ありがとうキズナ! 私達ずっと友達だよ」
和「お嬢さん、アタシの事も忘れないでくれよ」
智「だったら和尚も協力してね! そしたら愛してあげるよ、ハニー!」
和「なんだい、アタシとキズナは二号さんか…!」
智「2人が誰かを好きになったら、私も協力するから! …じゃあね、また明日!」
和「ああ、ちゃんと宿題やれよ」
絆「…ばいばい」
和「で…、いいのかい?」
絆「ん、何…が?」
和「先輩の事さ」
絆「だって、智佳子が」
和「そんな事は聞いてない。聞いているのはキズナの気持ち、だよ」
絆「うん…」
和「智佳子は元々あんなだから別として、アタシが気付いていないわけないだろう?」
絆「…うん」
和「キズナがいいって言うならば、アタシには口を挟む権利もないけど。後悔先に立たずだよ」
絆「…うん」
和「ふ。まあ、悩むが良いさ。何かあったらアタシの胸をかしてやるし、アタシにとっては二人とも友達、さ」
絆「ありが…と…う」
和「キズナは、その下から目線が庇護欲をくすぐるねぇ。しかたない…レディースデーじゃないけど…クイーンストロベリーアイスくらいならご馳走してやろうじゃないか」
絆「ダブル…」
和「シングルです」
絆「じゃあ、それで。あはは、和尚…大好きだよ。和尚が男だったら惚れてたかも」
和「あー、運命は残酷だねぇ… ところでキズナ、涙を拭かないとすごいブサイクだぞ」
絆「ブサイクって言うな…!」
…
ホルスが、泣いている私の涙を舌で舐め取ってくれた。
その時、確かに私の唇の端とホルスの唇が触れた。
不思議とイヤではなかった。
触れた点が熱くなり、この島に来てからの戦いで渇いてがさがさになっていた私の心に少しだけ、優しい雫の様な物が滴った。
とても熱いけれど、とても優しく、満たされるもの。
これってなんて言う感情なんだろう?
ホルスはどうやら気がつかなかった様だけれど、私は1日中、ホルスの姿を見るたびに顔を真っ赤にし、怪訝に思ったリョウコさんの鋭いツッコミから逃れるのに必至だった。
戦いと、血と、憎悪。
この島に「生まれ落ちた」瞬間からずっと、戦う事を運命づけられている中で。
ほんのささやかな倖せ。
満たされる事。
昔、誰かが言っていた気がする。
とても懐かしい人、懐かしい記憶。
「倖せは、失ってしまった時に初めて、それが「倖せ」だった事に気がつく」
そんな事はない。
今そこにある事に気が付ける倖せだってある。
だから「それ」を失わない様に、人は今を強く生きるのだ。
倖せを失わない為だったら、人は強く、そして何よりも残酷になれるじゃないか。
それは私が一番良く知っている。
あはは。
だから、邪魔するヤツはみんな…、■■■や■■の様になればいいんだ…
あの2人、今頃どうしているかな…
…思えばその瞬間から。
その一言から全ての運命は狂い始めたんだ。
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■【はじまり】■◆■◆■◆■◆■◆■◆■
和「で? 智佳子はどうしたいのだね」
智「…え…、いや、その…」
和「相思相愛になりたいんじゃないのか。こう…ネバネバする様な感じの」
智「やだ、和尚! そんな事考えてない…」
和「ぐひひ…「そんな事」とはどんな事かね。ホルモン智佳子」
智「そんな名前で呼ばないで! ねえねえ、キズナ! キズナは協力してくれるよね?」
絆「え? なんだっけ?」
智「もう、またぼーっとしてる。私と、夏目先輩が付き合える様にだよ!」
和「ベトベトか? ヌルヌルか?」
智「和尚は茶化さないで! …ね、キズナ。キズナは夏目先輩とたくさん話もしてるから、色々先輩の事知ってるでしょ?」
絆「うん… 智佳子が、それだけ本当に先輩の事好きなら…」
智「本当!? やったー、ありがとうキズナ! 私達ずっと友達だよ」
和「お嬢さん、アタシの事も忘れないでくれよ」
智「だったら和尚も協力してね! そしたら愛してあげるよ、ハニー!」
和「なんだい、アタシとキズナは二号さんか…!」
智「2人が誰かを好きになったら、私も協力するから! …じゃあね、また明日!」
和「ああ、ちゃんと宿題やれよ」
絆「…ばいばい」
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■【ひみつ】■◆■◆■◆■◆■◆■◆■
和「で…、いいのかい?」
絆「ん、何…が?」
和「先輩の事さ」
絆「だって、智佳子が」
和「そんな事は聞いてない。聞いているのはキズナの気持ち、だよ」
絆「うん…」
和「智佳子は元々あんなだから別として、アタシが気付いていないわけないだろう?」
絆「…うん」
和「キズナがいいって言うならば、アタシには口を挟む権利もないけど。後悔先に立たずだよ」
絆「…うん」
和「ふ。まあ、悩むが良いさ。何かあったらアタシの胸をかしてやるし、アタシにとっては二人とも友達、さ」
絆「ありが…と…う」
和「キズナは、その下から目線が庇護欲をくすぐるねぇ。しかたない…レディースデーじゃないけど…クイーンストロベリーアイスくらいならご馳走してやろうじゃないか」
絆「ダブル…」
和「シングルです」
絆「じゃあ、それで。あはは、和尚…大好きだよ。和尚が男だったら惚れてたかも」
和「あー、運命は残酷だねぇ… ところでキズナ、涙を拭かないとすごいブサイクだぞ」
絆「ブサイクって言うな…!」
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■【違う星空の下で】■◆■◆■◆■◆■◆■◆■
…
ホルスが、泣いている私の涙を舌で舐め取ってくれた。
その時、確かに私の唇の端とホルスの唇が触れた。
不思議とイヤではなかった。
触れた点が熱くなり、この島に来てからの戦いで渇いてがさがさになっていた私の心に少しだけ、優しい雫の様な物が滴った。
とても熱いけれど、とても優しく、満たされるもの。
これってなんて言う感情なんだろう?
ホルスはどうやら気がつかなかった様だけれど、私は1日中、ホルスの姿を見るたびに顔を真っ赤にし、怪訝に思ったリョウコさんの鋭いツッコミから逃れるのに必至だった。
戦いと、血と、憎悪。
この島に「生まれ落ちた」瞬間からずっと、戦う事を運命づけられている中で。
ほんのささやかな倖せ。
満たされる事。
昔、誰かが言っていた気がする。
とても懐かしい人、懐かしい記憶。
「倖せは、失ってしまった時に初めて、それが「倖せ」だった事に気がつく」
そんな事はない。
今そこにある事に気が付ける倖せだってある。
だから「それ」を失わない様に、人は今を強く生きるのだ。
倖せを失わない為だったら、人は強く、そして何よりも残酷になれるじゃないか。
それは私が一番良く知っている。
あはは。
だから、邪魔するヤツはみんな…、■■■や■■の様になればいいんだ…
あの2人、今頃どうしているかな…
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