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Fallen Islandの雑多な記録置き場。脳内妄想垂れ流しにつき、取扱注意。
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Wed 25 , 21:31:47
2007/07
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■【魔女】■◆■◆■◆■◆■◆■◆■


わたしがキズナと出会ったのが一年生の四月。
遅く咲いた桜がまだ咲き乱れる季節。

地味な女。
それが第一印象。

そのキズナを連れてきたのが、和尚。
のっぽで、目が細くて、どちらかと言うと和尚よりも大仏と言った方が正解かもしれない。
気さくなタイプで、社交的ではあったが、どこか腹に含んでいる物がある気がするので油断はならない。
そう警戒していた。

だけど、この二人を従えていれば引き立て役くらいには使えるだろう。
それが、私たち三人組の始まりだった。



その人を最初に見かけたのは、四月も半ばの部活勧誘会。
黴臭い文化部棟の一室。

冷やかしのつもりで入った美術部の展示物を、何とはなしに眺めていた。

何枚かのデッサン、風景画、それにありったけの教材の石膏像に服を着せたり帽子・マフラー・レイを飾ったオブジェ。

ガキ臭い。

嫌気がさして、その場を立ち去ろうとした時、見学に来た私たちとは別の新入生に石膏像の人物に関して熱心に説明する部員がいた。
ネクタイの色からすると二年生。
文化系にありがちな線の細さはあるが、はっきりとした語り口調や目の力強さからは、頼りなささやオタクっぽい気持ち悪さは感じさせなかった。

…悪くない。

そう思った私は、早速翌週から和尚とキズナを従えて美術部の門を叩いた。



それから一年と少し。
私たちが二年生に上がってすぐ。
実は入部してすぐに、勧誘会で見かけた上級生はもうどうでもよくなっていた。
悪くはないけど良くもない。
その程度。



だけど
その日はむしゃくしゃしていた。腹が立っていた

つき合って半年程になる三年生の彼氏に、浮気がばれて殴られた。
殴られるのなんて慣れていたけれど、力任せなその殴り方がどうしても気に食わなかった。

だから、誰かの幸せを奪って腹いせをしよう。
止まない耳鳴りと頬の痛みに耐えながら、そう思った。

キズナが例の上級生と悪くない仲、と言うのは気が付いていた。

そう、誰でも良かった。
たまたま側にいた「羊」がキズナだっただけ。


交通事故なんて、そんなものでしょう?
あはは



■◆■◆■◆■◆■◆■◆■【違う星の下で】■◆■◆■◆■◆■◆■◆■


いくつかの勝利と、いくつかの敗北を繰り返し、この島のルールで決められた戦いの日は半分を過ぎた。
夜に眠り、戦いの時間になれば体の傷はすべて塞がる。

これは呪いだ。
みんなは覚めない「夢」だと言うが。

さめないならばこれは現実。
実際に私たちは蝕まれている。

魂を削り、戦い、失った魂は他人から奪って補い。
決して癒されぬ渇きを抱いてひたすらに戦い続ける

たった10日
それだけで、私たちはこの異常な現実をなんとも思わず受け入れているじゃないか

さながら、それが当たり前であったかのように
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