この3週間ほど、それが顕著。
日記は1回分ずれ込みっぱなしだし。
キズナというキャラは、強い弱いはさておき、とてつもないシステマチックな設計の元に作られております。
グラフを書いて、覚えたい技能を訓練するたびに塗りつぶしていき、日記も20日間で何日目にどの辺の話を書くかも決めておりました、
なのに、なのに…!
この、ていたらく。
ほんと申し訳ない。
14日目も敵の強さを見誤り、ついに通常戦で初敗北をしてしまいました。
PMの2人には申し訳なく。
残り6日間。
死ぬ気で駆け抜けます!
唯一成功したと思ったのは、素材を余らせない作戦。
もちろん、手に入れる側から使って行くのも愚作ですが、余らせているよりは確実に良い結果を残せていると思います。
堕島だからこそ許された暴挙でもありますが。
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また、キズナにはホルスPLさんに描いて頂いたプロフ絵には顕れない身体的特徴があります。
これは夢の世界だからこそ、あのプロフ絵の姿をとっているわけですが現実はもうちょっと残酷。
差別と言うと救いがないかも知れませんが、残念ながらきっとキズナはそういった差別を受けてしまう人間であったと思います。
そんなキズナに、同性ながらも情欲を抱いてしまった和尚や、夏目先輩こそがひょっとしたら異常なのかも知れません。
今年の新入生は三人。
しかも同じクラスの三人組だそうだ。
とても美人な子と、凄く背の高い子、それともう一人。
第一印象はそんなものだった。
もちろん、その最後の一人が最後の一人がキズナ。
特徴的と言えば、右頬から首筋に広がる■■の痕。
キズナはとても地味な子で、三人組以外の他の部員と会話をする機会も少ない。
夏の暑い日でも長袖のブラウスを着て、うっすらと汗をかきながら、一心不乱にモチーフのデッサンをしていた。
その姿にどこか異質な匂いを感じ、後ろ指を指す部員も少なくなかった。
正直、画力の上達の程は芳しくない。
センスで言えば三人組の中の美人の子が、タッチの素直さで言えば長身の子の方が光るものがある。
唯一、キズナの長所は熱心なことだ。
言い換えれば、熱狂的かもしれない。
愚直なほどに、ただひたすらまっすぐ。
斬りつけるように鉛筆を紙面に振り下ろしていく。
何百回
何千回
イーゼルに向かうその表情には、僕でさえ戦慄を覚えた事もある。
まるでナイフか何かで獲物を切り裂く殺人鬼の様に見えたのだ。
もっと肩の力を抜ける様に、たくさんのアドバイスをしたこともある。
ガッタメラータ将軍、アポロン、ブルータス、アリアス、影の温度と質感、柔らかい線と固い線、男の肉と女の肉。
ほとんどは獅子先生の先任で、産休に入った一子先生の受け売りだったけれど。
この手の指導は、獅子先生が裸婦デッサンを期待して、一子先生の後任で美術部の顧問になったその日から絶える事なく僕の仕事だった。
中学はおろか、学校で裸婦デッサンなんてあるわけはないのに。
もちろん、キズナは冗談を交えて会話をすれば、年頃の女子の様に、はにかみながら返してくる。
チキレにすら参加出来ていない経緯はこちらで。
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これは堕島そのものとは関係ない別の話。
堕島の話が、もしバッドエンド的になったとしたら、キズナの睡眠刑120年と言うのは予定通りに刑期を終了する事はありません。
これはおそらく別の可能性として実現する、また別の話。
キズナが生き続ける限り、直近の未来でなくともいつか起きる歴史の転換点。
キズナの存在する世界がいわゆる「戦争」で滅び、幸いな事に冷凍睡眠装置は機能を失わずに眠り続け、次に目が覚めたのは12000年後とか。
これは凄い「オカエリナサイ」だ。
その期間の間にも世界は何度か文明が産まれては滅びを繰り返し、僅かに生きながらえた人間の暮らす国でキズナは蘇生します。
そして巡り巡ってキズナはその「獣を従える能力」が成長し、獣・怪物の女王となり、ついには時の権力者にすら取り入る術を得て、そして…
と言う事で偽島のキツネへと話が続いてしまいます。
白面九尾とキズナが同一人物と言うだけで、キツネとキズナの設定そのものに関連性はありませんけれど。
籠絡するのは簡単だった。
好奇心を通り越した、若い獣欲の旺盛なこの年頃だ。
少し気のあるそぶりを見せ、少し肌に触れる。
それだけで、私の毒は「キズナの想い人」の髄まで侵した。
密会の場は、文化部棟の教材室。
山の斜面に寄り添うように建てられたこの建物は、入り口が普通の建物で言えば四階部分にあたり、入口階より下に三層、上に一層のフロアがある全五層。
その中の最下層、日の光も満足に届かぬ薄暗い、教材室とは名ばかりの倉庫。
そこが、幾度となく男達との逢瀬を交わした秘密の花園。
手紙と甘い言葉で誘い、可憐なふりをして花に寄せ付け、毒針で髄を侵す。
それが私の手段。
彼氏を寝取ってやった上級生に言われた事がある。
魔 女 め
あはは、
だからどうした。
魔女の毒にすら勝てぬ、苦い汁しかひり出せない徒花が。
毒はたった三日で回った。
一日目は拒絶された。
頬を染めて目を逸らしたり、思わせ振りな言葉を紡ぐ。
たわいの無い会話。
しかし、彼の目は大きく開けたブラウスの胸元と、時おり意味ありげにたくし上げたスカートから伸びる脚に釘付けだった。
二日目は、首に腕をからめてしなだれかかり、喉元を唇で愛撫し、キツく首筋に口付ける。
紅く跡が残るほどに吸い、魔女の烙印を押す。
彼は両の手を私の腰と肩に伸ばしてきたが、するりと逃げる。
「続きは明日」
耳元に熱っぽく囁く。
彼はただ愚者の様に、口を半開きにしてうなづくだけだった。
三日目。
彼の方が先にその場所にいた。
はち切れんばかりの欲望を抑えきれずに。
そのギラギラした視線を浴びせられるだけで、私の中の暗い欲望が歓喜の声を上げる。
モチーフ台に足を組んで腰掛け、私は「いいよ」と囁いただけ。
彼は床に這いつくばり、ご丁寧に私の靴と靴下を脱がし、私の足に口づけ、そして私の全身を犯した。
押し倒された時に台の上に積み上げられたモチーフが崩れ落ちる。
ガラスの瓶は床に転がってヒビが入り、熟して腐りかけた果実はいびつに潰れ、甘くて臭い汁を滲み出させた。
宴はいつまでも続いた。
すり切れるまで、枯れ果てるまで。
気が狂うほどに若い獣欲のほとばしる様を、さぞかしドアの隙間から見ていた観客も喜んでくれただろう…
行為の最中、何度も目があったはずだ
両手に握ったカッターナイフで切り裂く。
狂った様に
何百回
何千回
白く濁った目玉はとうに引きちぎり、踏みつぶし
染みとなって地面に同化した
「そいつ」は、最初の数十分は、切り裂くたびにずっと
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
と叫び、命乞いをしていたが、
ものの一時間と断たないうちに体中の穴という穴から血を吹き出し、汚物まみれになって気絶した
これで二人。
残るはただ一人
最愛にして
最も忌々しいあなた
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■【違う星の下で】■◆■◆■◆■◆■◆■◆■
私は呪われている。
…この島の20日間の呪いの事じゃない。
私は生まれつき呪われているのだ。
頭に響く声
言う事をきかない手足
意識は明確なのに、体は頭の中の「声」に支配される。
戦いを始める
もし、いつの日か
私はホルスやリョウコさんに刃を向ける日がくるのだろうか…